選挙はネット投票にしようよ

備忘録

 昨日、衆議院選挙が終わった。大笑いする人、苦々しく舌打ちする人、ふーんの人、悲喜こもごもだと思うが、投票率は戦後2番めに低い53.61%(共同通信・23日午前4時現在の推計)だ。台風が無ければも少し投票率がアップし、野党の票も伸びたかもしれない。

 私ども夫婦も大雨の中、車で投票に行ってきた。この大雨だ、投票所は閑古鳥が鳴いているかなと思っていたが、結構投票に来ていましたよ。当然だが、車で来る人が多く、投票所の駐車場は満車。よって、周りの住宅地に路駐する人もいたが、近所迷惑な車のアイドリング音は大雨の音で打ち消されたことだろう。

 さて、わたしの以前の自宅から投票所までは徒歩3分だった。しかし、今の自宅からは投票所まで徒歩10分ほどの距離になった。

 期日前投票場所も、以前は通勤で使う最寄駅傍のスーパーマーケットの中にあったので、自宅からの出勤途中や休日の買い物ついでに立ち寄ることができ便利だったのだが、今の自宅からは、二等辺三角形の二辺を通るようにして期日前投票所まで行かなければならない煩わしさを感じている。

 もうさ、ネット社会の現代であり、技術立国の日本なのだから、わざわざ投票所に行くのは止めて、投票日にはパソコンやiPad・スマホなどのモバイル端末から、いつでもどこでも投票できるネット投票にしようよ。

 既に海外ではいくつもの国や一部のUSA州で導入されていて、エストニアでは2007年2月に世界初の国政選挙を行っている。

 日本で初めての選挙が行われた、1890年(明治23年)の衆議院議員選挙のときから100年以上たった今も、旧態依然のアナログ投票のままでいるのはお終いにしようよ。

 ネット投票にすることにより、投票データの改ざん、投票者の個人情報の流出、通信妨害などのセキュリティー面や、ハードウェア・ネットワーク障害、加えて予想外のドラブルも想定されると思うが、端っからネット投票は無理、危険!と、ネガティブになるのではなく、その無理とか危険要素を全て上げて、ひとつずつ回避する方策を立てて、システムを設計構築し、プログラムのテストを繰り返して完成させればいいじゃないか。

 アナログ投票にせよ、ネット投票にせよ、メリット・デメリットは各々ある。アナログ投票のメリットを踏襲し、デメリットを解消し、ネット投票にすればいいんだ。

 開発費用がかかる?

 イニシャルコストだけだろ。毎度毎度選挙のたびに投票用紙を大量に印刷する費用や人件費、運搬費、飲食代などの経費を考えれば、ネット投票のランニングコストは知れたものだ。

 投票所に行くから投票したという実感がある?

 きっと、給与が会社での手渡しから銀行振込に変わったときも同じことを言ったのかな。銀行振込になってから社員のモチベーションが下がり倒産した話は聞いたことがない。

 余談だが、既に電子投票を実施した自治体は重複を含め25例ある。電子投票とは、投票所に置かれている投票用機器で投票すること。

 電子投票と聞くと、2003年7月20日の岐阜県可児市議選において電子投票機器のトラブル発生により選挙が無効となり、再選挙が行われたことを連想し、悪いイメージだけを持つ人もいると思うが、25例中機器トラブルが発生したのは、上記自治体と同年11月9日に実施された神奈川県海老名市長・市議選、2004年10月31日に実施された白石市長選の3件である。

 この3件が多いか少ないかを論じるのもいいが、電子投票をはじめて実施した2002年6月23日の岡山県新見市長・市議選においては何のトラブルもなく成功しているのである。

 選挙方法は何も変わっていないのに、その後に電子投票を実施した自治体が何故失敗するのか不思議でならない。障害の根本的原因がハードウェア障害であれば、それは仕方ないことかもしれないが、ソフトウェア障害だったとしたら、成功例がありながら、後発の自治体は独自の電子投票システムをお手頃価格でスキルの低い開発会社にでも委託したのだろうか。成功した自治体に相談し、指導いただき、開発した会社と機器製造会社を紹介してもらい、セキュリティ強化したシステム更改をすればいいだけじゃないか。

 電子投票を実施した自治体では、何れも開票時間が大幅に短縮されている。アナログの開票作業も必要ないので、人件費も軽減できる。電子投票にしたことで投票率に変化があったのかは調べていないが、投票所に行かなければならないので変わりはないのかな。

 なお、2005年以降、電子投票条例を廃止したり、電子投票を休止する自治体があるのには驚いた。時代を逆行するようなアナログ議員が跋扈する自治体には間違っても暮らしたくないですな。

 話を戻すが、ネット投票にすれば、投票所まで行く必要がなくなる。「雨が降ってるので選挙行くのやーめた」もなくなる。今まで投票所まで行くのが億劫で行かなかった人も、選挙中海外にいる人も、引きこもりも、インターネットができるところだったら、時間場所を問わずいつでもどこでもスマホ片手にながら操作で投票ができる。

 操作が苦手な人、手や目が不自由の人のために、音声でも投票ができる機能も設けるのもいいだろう。

 浮動票が増え、組織票は持っているがイマイチパッとしない当選が微妙な候補者は戦々恐々とし、ポスターだけバッチグーや口八丁のラリホー候補者は浮動票狙いに走ると思うが、ネット投票にすることで、投票率は確実に上がると思う。
(-。-)y-゜゜゜

▼なぜ? 国政選挙でインターネット投票が実現しない困った理由
▼記号式投票@Wikipedia
▼電子投票@Wikipedia
▼総務省:電子投票の実施状況