金網越しの猫

日常

 自宅と最寄駅を結ぶ通り道では、時々ぶらついている猫を見かけることがある。わたしが親愛の情を示しながら、
「ニャン吉ぃ〜(知らない猫の総称として勝手に命名)」
 と、近づこうとすると、彼らはこちらを見向きもせずに、そそくさと民家の塀を乗り越えて逃げたり、物陰に隠れたりしてしまう。

 あのね、わたしも猫を飼っていたことがあるから、君らが警戒心が強いのはよ〜く分かる。でもね、君らと遭うのは1度や2度じゃないだろ。少しは愛想よくしてもいいじゃないか。と、言いたくなるが、これが妻になると彼らの態度はわたしの時とは異なり一変する。どういうわけか、彼らは妻を凝視することが多いのである。

 これは猫に限ったことでなく、飼い主と散歩をしている犬、特に小型犬がそうなのだ。10〜20mの距離があっても妻を発見した犬は、はたと立ち止まったり、何かを確認するかのようにして妻をジーっと見ながら歩いてくるのである。

 そして、妻が犬を通り過ぎようとすると、犬から妻に近寄ってこようとしたり、何か言いたげな表情を妻に向けながら飼い主と通り過ぎるのである。

 写真は、今日最寄駅まで向かう途中で発見した金網越しの猫。最初こちらを向いていたが、妻が移動したらワイプのとおり、猫は妻を見つめているのである。

 犬や猫から見た妻は、一体どのように映っているのだろうか。

 金網越しの猫に向かって、
「ニャン吉ぃ~」
「にゃんにゃん」
「おーい」
 と、何度呼んでもこちらを向いてくれず、完全無視されっぱなしのわたしは、いささか寂しい。
(-。-)y-゜゜゜

タイトルとURLをコピーしました