一応の推定

テレビ

 ネットで「一応の推定(出演:柄本明、平岡祐太)」を観た。久しぶりに骨太で面白かったと感じたミステリードラマだったので、原作の「一応の推定(著者:広川純)」も購読した。

 ほとんどの人は、原作のお気に入り本が映画・ドラマ化されたら観ると思うが、わたしはどちらでもいい。脚色された映画・ドラマが気に入ると原作が読みたくなる。自宅で食べた有名店の土産料理があまりにもおいしかったとき、「お店で食べたらもっとおいしいに違いない」と、お店で食べたい衝動にかられるのと同じだ。

 さて、ドラマ「一応の推定」は最近放送されたものかと思っていたら、2009年にWOWOWで放送されたものだった。そんなドラマがあったなぁと思い出す人もいるかもしれない。

 一応の推定とは、保険の被保険者が遺書を残さないで自殺した時、典型的な自殺の状況が説明されれば、裁判で自殺だと認定されるという理論である。

 内容は『膳所駅で轢死した老人は事故死だったのか、それとも愛しい孫娘のための覚悟の自殺だったのか。ベテラン保険調査員・村越の執念の調査行が、二転三転の末にたどり着いた真実とは?保険業界の裏側、臓器移植など、現代社会の問題点を見事に描き切った滋味溢れる長編ミステリー。2006年第13回松本清張賞受賞作(文庫背表紙から転記)』。

 原作は主人公の村越が一貫して真実を解明していく推理小説だが、ドラマでは村越(柄本明)がコンビを組む損保会社主査・竹内(平岡祐太)との調査のやり方や意見の違いなど、小説にはないふたりの確執や、村越が推理するところを竹内が推理する脚色がされている。また、村越と出会い、保険マンとして成長していく竹内が描かれているので、ヒューマンミステリードラマといってもいいかな。第27回ATP賞テレビグランプリ2010ドラマ部門優秀賞受賞作品。

<ふたりの顔合わせ@ドラマ>
竹内:村越さんですか?
村越:うん・・・村越だけどあんたは?
竹内:竹内です。火災新種課の主査の竹内です。
村越:早瀬さんから鉄道事故の調査の件でとメールが着たんだけど、あんたと組むの?
竹内:みたいですね。
村越:やだなぁ。
竹内:え?
村越:若いやつに限って、仕事ができないくせに、無責無責ってうるさいんだよ。いばるんだよなぁ〜
竹内:私は無責無責なんて言ったことがありません。調査員の方に威張ったこともありません。
村越:どうだかねぇ〜

※無責=保険金支払いの義務が生じないこと
※無責だと、村越に保険金の5%の臨時ボーナスが支給される
▼自殺であったと推定されるためには、四つの証明が必要となる
第一に、自殺の動機があったかどうか
第二に、自殺の意思があったと判断できる事実の有無
第三に、事故当時の精神状況
第四に、死亡状況である

 推理だけを楽しみたい人には断然小説。読んでいるうちに登場人物がこんがらがってしまう人や、村越と竹内の人間ドラマも楽しみたい人にはドラマがオススメでしょう。
(-。-)y-゜゜゜

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