美人ほど粗探しされるのと同じかな

映画・テレビ

 CSで映画『大脱走』を久しぶりに観た。わたしが生まれた1963年に日米で公開された映画で、スティーブ・マックイーン/ジェームズ・ガーナー/リチャード・アッテンボロー/ジェームズ・ドナルド/ゴードン・ジャクソン/チャールズ・ブロンソン/ジョン・レイトン/デヴィッド・マッカラム/ドナルド・プレザンス/ジェームズ・コバーン/ナイジェル・ストック/アンガス・レニー/ハンネス・メッセマー…などなど、今にしてみれば、ベテランから若手まで錚々たるアクターが出演していた作品だ。

 第二次世界大戦中、脱走不可能といわれたドイツのスタラグ・ルフトIII捕虜収容所での連合軍捕虜の集団脱走計画と実行をテーマにした娯楽映画の秀作と言えるだろう。なお、この映画は実話の原作本「The Great Escape」を脚色して作られた。

 わたしがはじめてこの映画を見たのは、小学3、4年の頃だ。テレビで視聴し、確か前後編2週に渡って放送されたと記憶している。

 その後、この映画がリバイバルされたかは知らないが、映画館で観たことはなく、テレビやDVDで繰り返し観てきたお気に入りの映画だ。

 さて、同じ映画を何度も観ていると、そんなつもりはなくても、ダウト!を発見してしまう。

 戦争モノや銃刀を使う映画やドラマでは、撃たれても服に穴が空いてない、斬られても着物が切れてない、血ぃが出てないことが儘あるが、まぁこの程度のダウト!ならご愛嬌で済ませられる。

 しかし、「これは、いただけないなぁ」と、良作になればなるほど、残念に思うダウト!がある。

 例えば、黒澤明監督の『七人の侍』。わたしは、この映画も数回観ているが、一箇所を除き、非の打ち所のない優作だと思っている。

 その一箇所とは、農村へ向かう途中で菊千代(三船敏郎)が、川の中で魚を鷲掴みで捕るシーンがあるのだが、あれは、予め用意していた死んだ魚を菊千代がさも生きている魚に見せようと演技をしているのだ。このシーンだけは、残念でならない。

 同様に『大脱走』では、最後の最後で、ダウト!を目っけてしまったのだが、それは、逃亡したヒルツ(スティーブ・マックイーン)が、有刺鉄線の鉄条網に絡みながら取っ捕まり、ウェアは穴ぽこだらけで収容所に戻ってくるが、独房室に入るときはのウェアは、穴ぽこがものの見事に無くなっているのだ。

 ヒルツが独房室に入れられるシーンは4回あるので、このシーンだけ纏めて先に撮っちまったんだね。

 また、独房のセットはチープに作られた感じがして、最初の独房シーンでは、独房室と廊下の間の壁がちょん切れているのが映っていたり、独房室のヒルツを映したシーンでは、廊下で集音マイクのポールを握るスタッフの手が映り込んでいたりするのだ。

 わたしは、最後の独房シーンになると、応援しているアスリートがトップを独走していたが、ゴール直前でずっこけて、後から来たアスリートに抜かれて優勝を逃したようなものに思え、残念であると共に、にやついてしまうのである。
(-。-)y-゜゜゜

The Great Escape (11/11) Movie CLIP – The Cooler King Returns (1963) HD