1日の活力の源は朝食から

思い出

 わたしは小4の時、朝食を取らない時期があった。ダイエットをしていたわけでも、家が極貧だったわけでも、親から食事を与えられない虐待を受けていたわけでもない。単に食べたくなかったのだ。毎朝母から、
「朝食は取らないとダメよ」
 と、言われていたが、わたしは、
「いらない」
 と、言って、朝食を取らずに登校していた。

 そんな朝食抜き登校を続けていたある日のこと。その日は午前の3、4時限目の授業が、4年生全体での運動会の練習だった。何をやったのかは見事に忘れたが、かなりハードに身体を動かしたのは覚えている。

 そして、練習終了時に整列したときのことだった。気を付けの姿勢で整列していたわたしは、突如、頭の内側から、ゴーンと鐘を突かれたような衝撃に襲われ、それと同時に周りに映るもの全てが真っ黄色に見え、吐き気を催すほどの気持ち悪さを感じ、立っていることもままならない状態におちいったのである。

 かがみ込むのは、周りから、「バテたのかよ」と、思われるのがイヤだったので、両腕を支え棒のようにして両太腿に当てて、上体だけを前屈みに倒すことにした。自分の身体に何が起こったのかパニクる。

 上体を倒していたのは30秒くらいだったと思うが、吐き気がなくなり姿勢を元に戻すと、ラミパスラミパスルルルルルって感じで、気持ち悪さが消え、周りの景色も黄色から普段見る現実の色に戻った。

 このような異次元空間に迷い込む体験は、後にも先にもこれっきりだったが、なぜこのようなことになったのか、わたしは考えるまでもなくピーンときた。

 朝 食 を 取 ら な い か ら 。

 それからのわたしは、朝食を欠かすことはなくなり、その後はすくすくと横に伸びていった。朝食は必ず取りましょう。
(-。-)y-゜゜゜