相撲を見に行ったのか、トランプさんを見に行ったのか

スポーツ

 先日の日曜日、予定通りに大相撲千秋楽の観戦で両国国技館へ行ってきた。そして、トランプさんが正面枡席で観戦する影響で、わたしたちはいつもの正面枡席から向正面枡席に所払いさせられた。

 分かってはいたが、向正面だと行司が力士に被り見づらい。相撲のテレビ放送を見ていると、お気づきになると思うが、行司は基本的に、東・南(向正面)・西の徳俵の3点を弧を描くようにして土俵内を動く。取組内容によっては、正面に背を向けざるを得ないこともあるが、力士の動きを見ながら、ササッと向正面側に移動する。行司が、ずーっと正面に背を向けていることは、まずないのである。相撲はやっぱり正面枡席から見るに限るかな。

 わたしと妻と友人は、正午前に国技館正門を入った(もひとりの友人は既に入場済)。持ち物検査、金属探知機でのボディーチェックは、待たされることなくすんなり済んだが、中入直前に隣の枡席に現れたひとりのお客さんは、
「いや〜参りましたよ。入場するだけで1時間も待たされました」
 と、先に来ていたお仲間にぼやいていた。

 その影響なのだろう、中入後の取組は、15時5分開始予定だったが、取組が開始されたのは、15時40分頃だった。

 場内は、ビン・カン・ペットボトルの持ち込み禁止。いつもだったら、お茶屋さんが、枡席に瓶ビール・瓶コーラ・瓶の日本酒、陶器の焼酎ボトル、ペットボトルのミネラルウォーターなどを持ってきてくれるが、今回はすべて紙コップに入れて持って来た。お茶屋さん、ご苦労さまでした。

 また、館内の自動販売機には「休場」の貼り紙がされていて使用できないし、館内地下の大広間で食べられるちゃんこも休場。館内・場内にはいたるところに制服警官の姿もあり、異様な雰囲気が漂った千秋楽だった。

 中入開始が遅れたことにより、トランプさんは終盤3番しか観戦しない予定が、終盤5番前の朝乃山✗御嶽海の取組から観戦することになり、トランプさんの入場まで、土俵下で立ったまま、しばし待ちぼうけを食わされた朝乃山は、モチベーションが下がってしまったのかな。千秋楽は勝って、優勝賜杯を受け取りたかったことだろう。

 それにしてもあの貴賓席はなんだ? トランプさんが入場するまで、その席は黒いシートで覆われていたが、そのベールが剥がされたとき、
「えっ、見世物席!?」
 と、わたしは向正面から凝視してしまった。

 トランプ夫人は、長〜い御御足(おみあし)を組むし、アベ夫人も膝小僧が見えるスカートを履いていたので、盗撮できちゃうぞ! も少し貴賓席らしく、コの字に囲むボックス席にするとか、脚を隠す目隠しのボードを施すとか、頭が回らなかったのかなぁ。

 余談だか、昭和46年(1971年)、相撲協会は相撲好きの昭和天皇のために、正面枡席の最前列に貴賓席を作ったことがあった。しかし、宮内庁から警備上の問題を理由に待ったがかかり、中止となった。

 トランプさんは、弓取式を見ないで退席したが、千秋楽の弓取式の後は、表彰式の準備のため、5分ほど間が空くんだよね。その間にトイレに行くお客さんもいるので、混乱を避けることと、大統領杯授与のため、先にトランプさんを退席させたのだろう。

 そうそう、場内で座布団を投げたら退場の上、刑法第208条暴行罪『二年以下の懲役もしくは三十万円以下の罰金または拘留もしくは科料』が課せられるため、さすがに今回は座布団を投げるお客はいないだろと思っていたら、結びの一番の勝敗が決まった直後に、わたしたちの枡席の少し前に座っていたお客が座布団を投げちゃいました。周りの客さんの中には、「投げた、投げた」と、言ってギョッとしていた人もいた。

 しかし、投げたと言っても、土俵めがけて投げたのではなく、西花道側に弱々しく放ったって感じだった。きっと、ダメと言われるとやりたくなる性格の人なんだろうね。制服警官も近くにいたが、お咎めはなかったようだ。

 後日知ったのだが、トランプさんが大統領杯を授与して退場する際、NHKの実況アナウンサーが、
「(トランプ大統領が)一般のお客さんと握手を交わしています」
 と、言っていたが、握手したのは、元台湾総統府国策顧問で評論家の金美齢氏とジャーナリストの桜井よしこ氏だったんだね。

 忙しない千秋楽だったが、こんな相撲観戦はもう結構だ。今後、国賓は通常の2階貴賓席でご観戦してください。よろしくお頼み申します。
(-。-)y-゜゜゜

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